2016年
9月
27日
火
鍵のかかった部屋
扉はあるけど、カギはどこ? 近くにあるけど行き当たる別のもの。
横浜KAATでの塩田千春展。
赤い糸が張り巡らされた部屋に一歩入ると、
自分のなかにあるものに目が向いてくる。記憶だとか心境だとか。
部屋のなかには入口なのか出口なのかどちらでもないのか扉がある。
好きに動いていい空間で自分がどっちに行きたいか
自分の気持ちに耳をかたむけながら歩いてみる。
カギが見つかってもすっきりはしない。
カギはカギでそこにたくさんゆらゆらぶら下がっている。
誰にも見られないカギがかかった部屋があってもいいのかもしれない。
自在に変化する空間。
2016年
4月
08日
金
東京駅でジョルジョ・モランディ
大きな東京駅の一角の東京ステーションギャラリーで
モランディの作品を鑑賞。
ささやかに置かれたビンやカップや花瓶たちが
静かに会話している淡いグレーの空間には、
日常の喧騒から逃れた静かな時間が流れる。
モチーフの知っているものの形を追いながら
取り囲む背景を見てみると絵筆の動きがよくわかる絵具の痕跡。
作者が見つめていたモチーフと描いている手を同時に意識させられる。
時間、空気、モチーフといったそこにあったものが
ここに確かにありますと示されているよう。
時おり、ガタンと揺れがあり、電車が近くに走っている今の空間に意識が戻ってくる。
作品を味わっている自分が今ここにいるんだな。
2015年
9月
18日
金
鈴木理策写真展 意識の流れ
綿あめのような雲を電車から見た日、鈴木理策展を観に行った。
風景と人との間にあるものを感じさせる。
その空間、感触は時であり、情感のさざ波だったりする。
写真には体温がなじむ冷たくない風景の温度があって、
ふいに作品の中に一歩足を踏み入れた気分になる。気持ちのよい作品浴。
2015年
7月
27日
月
Bunkamura Summer Craft Collection 2015
7月27日から4日間Bunkamuraの
クラフトイベントに参加します。
今回はギャラリー内での出品です。
暑い夏、涼しげなアクセサリーをつくりました。
≪Bunkamura × 渋谷ヒカリエ Summer craft collection 2015―夏に咲く音―≫
2015/7/23(木)~8/3(月)【中期】7/27(月)~7/30(木)に出品
http://www.bunkamura.co.jp/gallery/exhibition/150723craft.html
2013年
6月
15日
土
花のスピード
大輪の白い花シャクヤクを描いてみますと,
明るく反射する花びらの渦に吸込まれて
しまいそう。
中心の花びらは,ほどけてどこまで
どれくらい咲くんだろう。
思っていたより展開が速い!
そうして落ちた花びらは水に浮かべても
早く散りすぎたとでも思ったみたいに
何となく集まってくる。
花のスピードに想像を膨らます。
2013年
6月
13日
木
アントニオ・ロペス展
指先に描くものを集めて画面にのせていく。
2013年
1月
15日
火
ゆき
しっかり雪が降ってその翌日は澄んだ空気。
積もった雪がビールの泡に見えた。
大気の塵を取り込んで何が発酵するんだろう。
ふっと想像を掻き立てられた冬の一日。
2012年
5月
10日
木
2回JP
ジャクソン・ポロック展に2回いってきました。
会期の頭と最終日。
ジャクソン・ポロックのことを「JP」と表記するのを
今回の展覧会で気がつきました。だから,使ってみる。
1回目は,急ぎ足でみたので2回目はゆっくりと。
作家を目指し始めた初期から,死に出会うまでの作品たちを
時間軸で展示してあるのを観ると,「探し求める力」をすごく感じた。
絵の中にどうやって“居る”ことができるのか
自分が与えた筆致に画面は返事をしてくれるのか。
“してくれる”と信じてるから,手を加えていく。
はじめてポロックの作品を観たのも
国立近代美術館だったなあ。
息づかいを感じる絵の具の感触が
ダイレクトに胸に滲んでいきました。覚えています。
2012年
3月
06日
火
春眠?
朝が来たのにそれを認めたくないくらい、眠い。
そんななか見る夢が、具体的だけど、現実的でないものなのだ。
「新宿区の草原で牛が放牧されている」のを代々木駅から歩いて
程ない崖の上にある林道から、見晴らしている。
丁寧に林道に番地が記されたプレートが掲げてある。
「えぇ!こんなところにこんな穴場が!」とかいう話をしているうちに目を醒ます。
近頃、ちょっと存在感のある"ものもらい"ができたため
コンタクトではなく、メガネで過ごしている。
さらに、花粉対策もしたい私は、少し悩んだ末、
外出の際、度の入っていない花粉症対策メガネを裸眼にかけて出ることにした。
ぼんやりした眺めが続くので、よく使っている駅構内も、何だかふわふわ夢のよう。
個々の顔が見えないなぁと感じながら、普段、コンタクトをして歩いていても
"見えてる"だけで"記憶に留めるほど見ている"わけじゃないんだなあとも思う。
夢で見た風景のほうが鮮明だった不思議な一日のはじまり。
2012年
2月
07日
火
すべては初めて起こる
いいことも悪いことも“すべては初めて起こる”。
そう思うと一つ一つの出来事と丁寧に向かえる気がする。
“すべては初めて起こる”は,すでに会期が終了してしまった
大森克己の写真展のタイトル。
よいタイトルだと思った。
展示されていた桜色の写真は,身の回りから福島まで
桜のある風景にカメラを向けたもの。
一部強い光でハレーションが起き,風景を光で見えなくしてしまっている。
続くはずだった道がさえぎられかけていたり,
確かにそこにあったものをしみじみ感じさせたり。
知らない町の風景に佇んでいたものを想像した。
「放射能,撮らなきゃ(写らないけど)」と感覚的に考えたことの
制作メモのような言葉もあった。
目に見えずに確かに存在しているものが,
間違えなく日々に影響を及ぼしているということを再認識させられる。
2012年
2月
02日
木
白い空間
白く塗られた空間は人工的であるはずなのだけど
無機的な印象を感じさせない。
天井の曇りガラスから伝わってくる自然光は
ゆっくりと陽の移ろいを写す。
空からの光をぼんやり眺めながら時間を感じるひと時。
展示空間であるような,光を感受するジェームズ・タレルの作品を鑑賞するような… … 本来の用途とは違う?
写真スタジオ滞在をしてきました。
2011年
11月
13日
日
秋の文化祭
11/12,13,高円寺は秋の文化祭。
駅前広場でイベントがあったり,各商店街に出店がでたりしています。
スタンプラリーや100円で商品やサービスを受けれらる
「高円寺びっくり100円めぐり」なるものもあるらしい。
高円寺フェス2011
http://koenjifes.jp/index.html
高円寺の北側の商店街の一つ、あづま通りで行われる縁台ふるほん市に
『高円寺みやげ』第一弾の手作りのしおりを出品します。
http://d.hatena.ne.jp/koenjibmf/
『高円寺みやげ』
http://koenjihimitsu.web.fc2.com/
2011年
10月
27日
木
殻をやぶる楽しみ
はじめて見ました食べました。
殻つきのマカダミアナッツ。
素手じゃ絶対剥けない,堅い,堅い殻。
道具の説明書きを見ると……
ハンドルをギュッと回してください。
パキッと割れます。
……と書いてある。
そう,その「パキッ」と割れたときの音が気持ちいい。
2011年
7月
01日
金
7月七夕
中央線沿線で七夕といえば,阿佐ヶ谷の七夕まつりが定着しています。今年は第58回目で,会期は8月5日(金)~9日(火)。毎年話題となったものを主なモチーフにして作られた七夕飾りの大らかな造形物がアーケードを賑わせます。
とその前に,7月七夕。
7月に高円寺で七夕の時期にイベントがあります。
高円寺七夕祭り
会期:7月1日(金)~10日(日)
http://kouenjishorin.jugem.jp/
☆期間中,茶房高円寺書林さんにアクセサリーを少し出しています☆
★7/4から短い期間ですが絵も3点展示することになりました★
↓
↓
↓高円寺に来る機会のある方は,☆印のお店も気軽に散策してみてください!
期間中に☆印のそれぞれの参加店では何かサービスがあるようです。
チラシでは詳細まで分かりませんが,行ってからのお楽しみというのも一興☆
2011年
5月
17日
火
高円寺みやげを知っていますか?
高円寺あづま通り商店街で開催された本の五月祭で
5月14日にお披露目となった「高円寺みやげ」。
高円寺のお土産は数あれど,高円寺ひみつ結社の作った
「高円寺みやげ」は手作りの数量限定,高円寺限定販売の一品。
その第一弾は“しおり”です。
高円寺ということで,いろんな“円”いチャームがついています。
そもそも高円寺ひみつ結社とは,
2010年10月に高円寺で行われた
「公園de本の楽市~本と手作りアートのお祭り~」に出店した
有志が集まって、高円寺に因んで、何か楽しいことができるといいねと
結集したのがはじまりです。そこにちょこんと私も参加しております。
これからぼちぼち,細々,じわじわと
「高円寺みやげ」が高円寺の街に顔を出します予定です。
2011年
3月
21日
月
地震
東日本大震災のあと,TVからは目を疑うような町の姿が写し出されています。
東京で感じた強い揺れと同じ地震というのも信じがたいです。
電車が当日復旧せず,歩き続けたというのもこれまでにないことでした。
いままで体験したことのない強い揺れといつまで続くか分からない不安は残ります。
買いだめ,買占め!現象には驚きました。
東京で,ものがあんなに無いお店を見たことがありませんでした。
辛い思いをしている人のために何ができるのかを考え,胸がざわつきますが,まずは
いつもの通りにできることは,いつもの通りに行なうように心がけようと思いました。
被災後,変わり果ててしまった自宅に戻り,取材を受けた方が
「(地震の前)庭にチューリップの種を植えたばかりだから,そのまま育って花が咲いてくれたら嬉しいよ。励みになるよ」というようなこと言われていました。
当たり前の季節が当たり前に訪れること,
蒔いた種が自然に芽吹き花開くあたたかい春がどこにも等しく訪れることを望みます。
2011年
3月
08日
火
シュルレアリスム展
展示空間に入ると壁に穴が空いてたり、鏡面になっていたりと凝っていた。
薄暗い部屋が時々あるのも雰囲気にあっていた。
作品はたくさんあって見応えあり。
大きな戦争を現実として目の当たりにした人たちが
挑む、頭の中の世界、夢の中の風景、現実を超えたもの。
表現に対しても〝打ち克つ”強い〝戦い"の意思を感じた。
高度な?ただの?落書きじゃないのか?というものへ
も全力で打ち込んでいる。ユーモアのきわどい綱渡り。
会場内では、シュルレアリスム宣言をはじめ、当時の著作物からの
文章の引用もあった。使命感をおびた文章はその勢いは感じつつも
一回読んでも、んんん、わかりやすくは書いてない文章。。
そして思い出した。昔、『超現実主義宣言』を読んでみるぞー! (もちろん日本語訳)
と意気込んで文庫本を購入して数ページ読んで本棚に眠っていたことを。。
挑んでみようかな。
絵も文も「伝えること」と「発信すること」の関係が
今とは違っているんだろうなとも思った。
シュルレアリスム展
―パリ、ポンピドゥセンター収蔵作品による―
5月9日(月)まで
国立新美術館
http://www.sur2011.jp/index.html
2011年
3月
01日
火
ヴァレリオ・ベッルーティ展
銀座を歩いていて、ふらりと入った展覧会。
さりげないドローイングのようでいて,存在感のある質感。
何気ないしぐさで現れる子どもたちの姿。
描かれていない身体の空っぽを想像するのは
決してこわい時間じゃない。
あなたがたはそこにいて,わたしはここにいる。
関係があってもなくても,それぞれが存在している。
壁画を描くフレスコの技法を用いていたり,
1点ある映像作品が程よく相まって
古い壁画を観ているような印象もあるのに
映像を観ている感覚もあったりする。
銀座の街中にいることを忘れてしまう空間だった。
2011年1月22日(日)~3月13日(日)
11:00-20:00 会期中無休 入場無料
ポーラ ミュージアム アネックス
http://www.pola.co.jp/m-annex/exhibition/archive/detail_201101.html
2011年
1月
30日
日
ビストロで絵の展示
1月末から渋谷区富ヶ谷にあるビストロで
私の描いた絵が飾られています。
ギャラリーでの展示と違ってゆったりと
3月20日頃まで飾ってあるので、
ビストロでゆっくりお食事をしながら
作品を観ることができます。
昨年秋から店内の雰囲気を変えてみようとお店に絵を飾りはじめたとのことで
ひとつ前の展示はフランスの風景を描いた油彩画でした。
そこからまたガラリと私の作品でお店の雰囲気が変わったと思います。
興味のある方はぜひお出かけください♪
コースでもアラカルトでもおいしい料理とワインを楽しめます。
と思ったら今週は2/4までお店が冬期休業!!
貸切や休業などの情報は下記にて確認できます。
http://ameblo.jp/chambreavecvue/
シャンブル・アヴェク・ヴュ (CHAMBRE AVEC VUE)
http://r.tabelog.com/tokyo/A1318/A131801/13102573/
TEL:03-3467-6613
住所:東京都渋谷区富ヶ谷2‐18‐16 スカイガーデン代々木公園101
小田急線 代々木上原駅/代々木八幡駅
千代田線 代々木公園駅
井の頭線 駒場東大前駅
徒歩10分
定休日:月曜、第1火曜 (祝日の場合は翌営業日)
2011年
1月
15日
土
高円寺みやげ
「高円寺みやげ」プロジェクトに参加してます。
昨秋に高円寺で行われた本&手作り雑貨のフリーマーケット「公園de本の楽市」に出店した有志のメンバーで高円寺にまつわる楽しいことをしようと、まずはおみやげを作ることを目論んでいます♪
今日は、茶房 高円寺書林で打ち合わせ&新年会。
只今「高円寺みやげ」のロゴを広く募集中。
高円寺が好きだったら誰でも応募可能。
興味がある方は気軽にご応募を!!
http://kouenjishorin.jugem.jp/?cid=42
募集要項
2010年
12月
28日
火
プラットホーム
帰り道の車窓から見えた
「ペンキ塗りたて」の貼り紙。
その貼り紙の手書きの勢い?味わい?に目がとまり
紙が貼られた周辺を見たけれどどこが塗りたてなんだかわからない。
あの奔放なストロークがペンキ塗った部分なんだろうか。
停車時間から発車までの限らた時間に得た材料から想像してみる。
次の駅にはベンチに当たり前のように佇んでいる
パソコンが入ってそうなビジネスバッグ。
ホームに電車が入っても発車しても置きっぱなし。
単なる忘れものなんだろうけど、仕事納めであろう本日。
すっかり仕事を切り離して帰ってしまったんだろうか。
見なれた駅でのさりげない不思議。
2010年
12月
20日
月
組み合わせ
部屋のなかで雨が降っているみたい。
色合いと触り心地が気に入って夏のおわりに手に入れた。
着けてみたら軽やかな暖かさ。風には弱い。
季節を選ぶような選ばないようなストール。
2010年
11月
04日
木
シレンシオ
知人がイラストレーションを描いたとのことで教えてもらったCD。
正方形の紙を広げると,空が高くなる素敵なジャケット。
温かくぽつんとひとりにしてくれる音楽。
ワールドスタンダード「シレンシオ(静寂)」
2010年
10月
12日
火
手作りアクセサリーフリマ出店します
高円寺フェス オフィシャルイベント
第1回「公園de本の楽市 ~本と手作りアートのお祭り~」
日時:2010年10月23日(土)~24日(日)11:00~16:00 <少雨決行>
場所:高円寺北公園(杉並区高円寺北3-20-15)
2010年
10月
12日
火
ポストカードサイズの作品を出品します
ガーディアン・ガーデン20周年記念 300人のクリエイターと創る
「あれから20年、これから20年」未来に届くアート展
|
TEL:03-5568-8818 FAX:03-5568-0512 |
---|
2010年
10月
09日
土
音と音の間
10/8武満徹 80歳バースデー・コンサートへいった。
音に気持ちが素直に向かう素敵なコンサートでした。
絵本にでてきそうな指揮者オリヴァー・ナッセンは樽のようなお腹,大きな身体で歩くのも大変そう。けれどもけれども,音楽を味わいながら動くタクトの動きは繊細で,腕と顔でジェスチャーのような自然な指揮をする。自分に向ってハイと腕を振られたら私もなんか音楽の演奏に参加してしまいそう。
今回のコンサートで特に聞きたかったピーター・ゼルキンのピアノも
大切に弾かれる一音一音がきらきらと響いてきました。その佇まいがとても好き。
曲の最後の音では,じっくりとおしまいを探す。ヴァイオリン奏者なんかも楽器に弓を構えて次の音を奏でそうだし,音と音の間で時が止まってしまったんじゃないかと不思議な感覚にとらわれてしまった。
4年前「武満徹/Visions in Time」展覧会場で,ルドンの絵にインスパイアされて武満徹が作った曲を実際ルドンの絵を観ながらヘッドフォンで聴き,形があるようなないような色味が絵の中で動き出すような感じで,今までにない絵画の鑑賞ができて,じわりと感動。その曲を演奏していたのがピーター・ゼルキンなのでした。