扉はあるけど、カギはどこ? 近くにあるけど行き当たる別のもの。
横浜KAATでの塩田千春展。
赤い糸が張り巡らされた部屋に一歩入ると、
自分のなかにあるものに目が向いてくる。記憶だとか心境だとか。
部屋のなかには入口なのか出口なのかどちらでもないのか扉がある。
好きに動いていい空間で自分がどっちに行きたいか
自分の気持ちに耳をかたむけながら歩いてみる。
カギが見つかってもすっきりはしない。
カギはカギでそこにたくさんゆらゆらぶら下がっている。
誰にも見られないカギがかかった部屋があってもいいのかもしれない。
自在に変化する空間。
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